地域若者サポートステーション(通称サポステ)は、 働くことに踏み出したい15歳~49歳までを対象とした、厚生労働省委託の就労支援機関です。全国に177ヶ所あり、居住地域に限らずどこのサポステでも利用できます。
「サポステの利用の仕方は人それぞれです。就職活動を自分で進める中で、履歴書・職務経歴書の作成や面接対策のサポートを求めて来られる人もいれば、自分は何をやりたいのかわからない、どんな仕事に向いているかわからないといった就活に踏み出す一歩手前で相談に来られる人もいます。サポステは、利用した人の85.6%が1年以内に就職を決めていて(令和2年度)、就職決定までの期間が短いということはひとつの実績ですが、私たちは一人ひとりに寄り添った支援を一番大事にしています」と宝塚地域若者サポートステーションのキャリアコンサルタント、藤田かおりさん。
単に就職先を紹介する就労支援ではなく、国家資格キャリアコンサルタントや臨床心理士と二人三脚で、自分らしい働き方の実現に向けて就活を進めていけることが宝塚地域若者サポートステーションの大きな特徴です。「大学時代の就職活動や新卒で働いた時期を経て、改めて自分は本当はどんな仕事がしたいのか、自分の強みはどこにあってどんな仕事が合っているのかをじっくり考えるのはとても意味のあることだと思います。学生時代の就活で自己分析をしっかりできなかったという人や、ひとりの就活に孤独や限界を感じている人はぜひ訪れていただきたいです」と藤田さん。
宝塚地域若者サポートステーションで8年間、若者の就労支援に携わっている臨床心理士の高瀬梓さんは、今の時代、働けていない状況は本人の責任だけではないと言います。「過去の辛い環境や失敗などの経験がトラウマになっていたり、そのことを相談できる人が周りにいなかったということがつまずきのきっかけになっていることも多々あります。その結果、自分に自信を失って自己肯定感が低下してしまい、就職がうまくいかない原因は自分の弱さだと悩んで立ち止まってしまう。私たちは、就労支援を通してその場所から新しい場所への一歩を踏み出せるような支援をしたいと思っています。悩んでいた人がゆっくりと前に向かって進めるようになり、進路を決めて報告に来てくれたときの感動は、私たちにとってかけがえのないものです」。
運営団体である宝塚NPOセンターは、「一人ひとりがありたい姿で社会参加のステージにたてる未来へ」をビジョンとして掲げています。サポステもそのビジョンをもとに若者の就労を支えています。
「誰でも身近に応援してくれる人や理解者、ちょっとした出会いがあれば前に進んでいけます。でもそれは私たちの力だけでは足りません。働くことをめざす若者を取り巻く社会の協力が必要です。失敗しても転んで立ち止まっても、それが受け入れられる社会となるよう、地域や企業に日々働きかけていきたいと思っています」と、高瀬さん。
宝塚NPOセンターが長年はぐくんできた地域や地元企業とのつながりを活用し、連携しながら若者の就労支援ができるのは宝塚地域若者サポートステーションの強みでもあり、すでに賛同する地域企業と連携した就労体験やインターンシップなどの取り組みも始まっています。「今後はより多くの企業に働きかけ、賛同していただくことで、就活中の若者の就労体験やインターンシップの受け入れ先、雇用先を増やしていきたいです」と藤田さん。
宝塚地域若者サポートステーションでは、それぞれの人が自分のペースで確実に前に向かえるよう、個別相談はもちろん、イベントやセミナー、インターンシップなどさまざまな方法でサポートを行っています。
自分の性格を知りどんな仕事に興味を持っているか、どんな仕事に活かせるかを考える「職業興味&性格検査」、自分に自信を持つ方法をワークをまじえて考える「自信回復のススメ」、求人情報の探し方をレクチャーする「求人票の見方」、職場での電話のかけ方、メモの取り方などを学ぶ「ビジネスマナー講座」などの講座は定期的に開催しています。
まずは、興味のある講座に参加してみては。ホームページでも講座スケジュールを随時更新しています。
6月のおすすめプログラム(利用無料)
6/8(水)13:30~15:30 応募書類の書き方 / 6/10(金)13:30~15:30 職業興味&性格検査 / 6/23(木)13:30~15:30 強みが分かる自己分析
※参加の希望は、お電話(0797-69-6305)または、ホームページからお問い合わせください。
講座のスケジュール等ははこちらをご参照ください↓
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