Who We Are 私たちについて
教育・保育を通して、社会をよくしたい
YMCAは、Young Men's Christian Association の略で、「キリスト教青年会」と訳されます。産業革命の19世紀のイギリス・ロンドンで街に若者の労働者が急増した時代、街に治安や社会秩序を取り戻すために「自分たちでこの町を変えて行こう」という意志を持った青年たちによって誕生しました。現在では宗教の枠を超え、世界119余りの国と地域に広がっています。
神戸YMCAは、キリスト教精神に基づいた保育園を1970年に神戸市長田区に設置し、乳幼児教育・保育を実践してきました。西宮には、2003年に西宮YMCA保育園を、2012年に西宮つとがわYMCA保育園をオープンしています。
YMCAの保育園の教育・保育は、子どもの命を「かけがえのないもの」として守り育て、もって生まれた力と体を育むというものです。子どもは、愛し愛されることによって社会に対する使命感が生まれ、それこそが未来をつくる力になります。私たちは、子どもたちがよりよく育つことが「社会がよくなること」につながると考えています。
子どもたちの「未来をつくる」力を育てる
共働きが全家庭の30~40%となっている現代では、保育園の果たす役割も大きくなっています。異年齢保育では多様性を重視するとともに、3歳~5歳の幼児間では異年齢の2人で「バディ」を組んで行動する「バディ制」を採用しています。3歳と5歳の2人組なので楽しいこともあればトラブルもおきますが、その経験により、年長児には年上の自覚が生まれ、年少児は年長児からの影響を受けて自然な成長が促されます。
育てるのは、「やさしい心」「つよい意志」「すこやかな身体」です。神に愛され、守られていることの喜びを分かち合う「やさしい心」、自分で考え判断して行動する「つよい意志」、食育と体育による「すこやかな身体」、これらを保育の中から得ることができるようにしています。「教育」は、答えがすぐに出るものではありませんが、「未来に生きる子どもの力」を育むものなのです。
職員同士も多様性を大切に。「チーム」で保育を行う
私たちは、子どもたちが主体的に行動できるような雰囲気や環境をとても大切にしています。たとえば、冬になると園庭を走る「マラソン」は、「寒い時は走ったらあたたまるよ」という子どもの発案によるもの。それが年度が変わっても継続的に実行され、今では当園の伝統になりました。
また、子どもたちの一人ひとりのもつ個性を大切にして認め合うのと同じく、職員の多様性も大切にしています。そのため、職員は年齢層も個性もさまざまな顔ぶれ。保育専門の学校や学部を卒業した新卒の保育士から、自らの子育てを終えてから「子どもにしっかりと向き合いたい」という想いを持って保育の世界に飛び込んできた職員もいます。そんな多様で豊かな人材を最大限に活かすため、「チーム」での保育を大切にし、互いに情報交換や保育の知識や経験を分かち合えるような体制を整えています。
子どもの主体的な言動を受け入れて認め、問題が生じれば子どもも職員も一体となって解決策を考える。そんな保育士をめざしてほしいと思っています。