Who We Are 私たちについて
武庫川の清流のそばに活気あふれる事業所
西宮市田近野町は、武庫川がすぐそばを流れ松の緑に囲まれた、おだやかな場所です。当園を創設したころは尼崎市の飛地でした。最寄り駅は阪急仁川駅ですが、路線バスの本数が少ないので、スタッフは仁川駅から自転車や徒歩で通勤しています。
社会福祉法人 尼崎武庫川園は、知的障害者支援施設が4施設、身体障害者施設が1施設、また相談支援事業所もあり、地域も含めた相談支援業務を行っております。また、特別養護老人ホームを備えており、これだけの規模の福祉施設が市街地の同一敷地内にあるのは珍しいといえます。
当園は、2019年には創立50周年を迎え、長い歴史を誇っています。最初に開設した「松の園」には、開設以来の入居者もおり、全体で200人に上る職員の中には20年を超える永年勤続者がいます。高齢になった利用者や家族のために、1982年には特別養護老人ホームを開設しました。ここでは高齢の入所者が園内の子どもたちと交流するような場面も見られます。
各施設で、それぞれの人生に寄り添っているのがこの園の特長です。
みんなでつくる、福祉環境
利用者に人気の高いイベントの一つに「とことん外出」があります。あらかじめ、希望の行先をアンケートで集めて、計画を練ります。利用者さんに職員が付き添って一緒に出かけるのですが、園とは違う場所で過ごすので、いつもとは違う一面が見えたりします。
この「とことん外出」は、利用者から上がった声によって実現しました。
「ちょっとそこまで買い物に行くというのではなく、朝から夕方まで、とことん外出したい」という声でしたが、年に1回の恒例行事になっているほど、利用者も職員も楽しみにしているイベントです。
また、実習に来た学生には、イベントの立案からお手伝いしてもらっています。若い人ならではのアイデアは、利用者にも大好評です。
毎日同じことを繰り返すこも多い生活支援だからこそ、新しく入ってきた仲間の既成概念にとらわれないアイデアは新鮮で、とても重要。当園では、どんどんやりたいことを提案し、実現してください。
介護の現場で得られること
職員が口をそろえて言うのは、「支援している立場ではあるが、力をもらっている」ということ。支援する達成感より、「ともに成長していける喜び」はとても大きいのです。
非言語の世界で生きている利用者の方は言葉によるコミュニケーションが難しく、限られた空間の中で限られたコミュニケーションしかできません。だからこそ、私たちが気づかないところで気づかってくれて、こちらの表情ですべて察してくれることも多いのです。
毎日の仕事のなかで悩みが生まれたり、気持ちがふさぐようなことがあって、ため息をついていると、利用者が背中をさすってくれて癒されることもたびたびです。
ちょっとくらいのことではあきらめないで職員につきあってくれるので、どちらがお世話をしているのかわからなくなることさえあります。
人対人の仕事なので大変なこともありますが、職場はそれを癒してくれる場でもあります。