Who We Are 私たちについて
数々の「初」を生み出してきた、魁(さきがけ)精神!
「大関」の創業は1711年。以来300年以上、ここ西宮で酒造りに励んでいます。弊社は「日本酒」という伝統のある商品を扱っていますが、常に時代に受け入れられ、消費者に喜んでもらえるよう、新商品の開発に力を入れています。1980年には「大関総合研究所」を設立し、これまで職人の経験と技に頼っていた醸造技術を科学的に分析。大関の2つの蔵には、総合研究所で開発された最新の技術が導入されています。
追求するのは醸造技術だけではありません。世の中のニーズにアンテナをめぐらして徹底したマーケティングを行い、数々の「日本初」「業界初」を成し遂げてきました。コップをそのまま容器にした「ワンカップ大関」の商品化もそのひとつ。日本で初めて一合瓶入り日本酒を「カップ酒」として販売し、コンビニやスーパーで、誰もが知る定番のヒット商品となりました。
日本酒の国内消費が減る中で、現在は女性向けの商品開発にも力を入れています。「オン・ザ・テーブル」といって、そのままテーブルに出せるオシャレな小瓶に入った日本酒や、大関の新醸造技術「味醴製法(みらいせいほう)」でスキッと飲みやすく仕上げた純米酒「醴(らい)」も、私たちのアイデアと技術の結晶です。
大学とのコラボ事業も、積極的に行う
弊社の社是は、「?&!(クエスチョン アンド エキサイト)です。「日本一短い社是を持つ会社」とも言われていますが、この短い社是には「常に“?(なぜ)”という問題意識を持ち、成長への積極的な意欲を燃やし、爽やかな“!(感動)“を生み出そう」という想いがこもっています。
日本酒は、人々の生活を豊かに楽しくするものです。ワクワクするような好奇心と新しい視点を持ち続けるために、全国の大学との共同研究の機会も大切にしています。
最近では、国際学部の学生とインバウンド向け商品を考案。神戸に観光に訪れる外国人向けにワンカップを日本らしくデザインし、日本の土産として販売しました。そのほかに、総合研究所では麹を用いたバイオ技術についていくつかの大学と、共同研究を行っています。
若い人の知恵に触れることで企業内だけでは出てこない発想が得られることも多く、この取り組みは社内の活性にも役立っています。また、大学にとっても「学びの実践の場」として喜ばれおり、社会貢献の意味においても、今後も積極的に取り組んでいきたいと考えています。
発酵を核とした「総合食品企業」をめざして
日本酒は造り手と生き物との対話から生まれる、古来からの食文化の結晶です。その製造過程で培ってきた発酵技術は、日本酒のみならずあらゆる可能性に満ちた技術分野です。
弊社は日本酒造りで培った発酵技術を応用し、サプリメントなどの健康食品や甘酒、調味料、自然派化粧品など、他商品にも展開することで、今後は発酵を核とした「総合食品企業」としての発展をめざしています。
2017年には、新たにロンドンとバンコクに支店を作りました。北米、ヨローッパ、アジアと世界の拠点を持っており、現在、アフリカ以外の世界中に日本酒を提供しています。
世界から日本食が注目される中、今後、海外が日本酒にとって重要なマーケットになるでしょう。日本酒をどのように世界に訴求していくか、まだまだこれからの課題も多い分野ですが、大関は、世界中からの日本酒の需要に対応することで、日本酒の世界的な普及にも貢献したいと考えています。